訪問診療

訪問診療は、自宅や施設で外来と同じ医療サービスを受けられる在宅医療の一形態です。これには、症状が急変したときに医師がその都度訪問する「往診」と、あらかじめ決められた日時に定期的に訪問する「訪問診療」が含まれます。

「往診」は、患者様やご家族の要請に応じて行われる一回限りの診療です。一方、「訪問診療」は、予め立てたスケジュールに基づいて、医師や看護師が定期的にご自宅や施設を訪問します。たとえば、「毎月第2・4週の月曜日の午前」など、訪問する日時を事前に決め、そのスケジュールに沿って診療を行います。

診療内容やスケジュールは、主治医やケアマネジャー、ご家族と話し合って決めます。診察や処方、必要な処置はもちろん、療養に関するご相談もお受けし、適切なアドバイスも行っています。

訪問診療の対象となる範囲

当院では、車で約30分以内の範囲を対象に、訪問診療を行っています。定期的な訪問診療はもちろん、急な体調の変化や緊急時の往診にも迅速に対応し、患者様をしっかりサポートいたします。通院が難しい方のために、ご自宅での体調管理やサポートも行っておりますので、ご遠慮なくご相談ください。ご家族の方からのご相談もお受けしていますので、お気軽にお問合せください。

訪問診療の対象となる方

訪問診療は、自宅や施設で療養を続けている方々を対象にした医療サービスです。病院への通院が困難な場合に、医師が定期的に訪問して診療を行います。訪問診療は高齢者だけでなく、通院が難しい理由がある方や、がんのケアや緩和治療を必要とする方も対象です。

患者様やご家族の希望、そして主治医の判断を踏まえた上で、訪問診療が適用されるかどうかを総合的に判断します。たとえば、長期的な療養が必要で外出が困難な方や、継続的な医療ケアが必要な方にとって、訪問診療は大きな支えとなります。

障害や高齢により要介護状態で、通院が困難な方
ケガの後遺症で歩行が難しい方
寝たきり、またはそれに近い状態で通院が困難な方
人工呼吸器や胃瘻、カテーテルなどを使用しており、移動が難しく、自宅での医療管理が必要な方
末期がんなどの治療や緩和ケアを、自宅や施設で受けたい方　など

上記の理由以外でも、訪問診療は、通院が困難な方だけでなく、ご自宅や施設での療養を希望される方や、退院後に自宅や施設で療養される方にも対応しています。訪問診療をご希望の際は、お気軽にご相談ください。不明点や不安な点がございましたら、丁寧にお答えいたしますので、どうぞご安心ください。

訪問診療で受けられる処置や検査

現在、在宅医療では、医療機器の高性能化と小型化が進み、医療技術も大きく進歩しています。そのため、病院を退院した後も、ご自宅や施設で安心して療養いただけます。当院では、全身状態の管理を基本に、以下の処置や検査を実施することが可能です。

処置や検査については、患者様、ご家族、主治医、ケアマネジャーと協力して、治療方針やスケジュールを事前に決定します。健康状態や環境の変化に応じて、診療内容の見直しも行います。また、容体が急変した場合や入院が必要な際には、迅速に病院と連携して対応します。さらに、診療に加え、療養に関するご相談にも対応いたします。